欧州委員会のヘデゴー気候変動担当委員は4月、欧州全域の地方政府に対し、エネルギー効率化の「優先度を高め」、EU予算を省エネルギー対策のてこ入れに活用すべきとの見解を示した。構造・結束基金をビルの改修やパイプラインの修復といった措置に投じる必要があるとしている。
同じく4月には、地域・地方自治体の集まりである欧州地域総会(Assembly of European Regions)が報告書を発表、地域におけるエネルギープロジェクトへの投資の重要性が浮き彫りになった。それによると、既に以下のような資金供給体制が整っている:
―「e5」プロジェクト:オーストリア・ニーダーエスターライヒ州のこのプロジェクトは、エネルギー効率表示制度を通じて自治体間の競争を促すことにより、いかに効果的に持続可能性を促進できるかを示す。
―グリーン・イノベーション2011コール:ウィーン地域は、目に見える形での環境への好影響が期待できるプロジェクトを支援する考えに基づき、プロジェクトの募集を取り仕切っている。プロジェクト募集の主な適格基準としては、再生可能エネルギー源の総動員、エネルギー効率の改善が挙げられる。
出典:
-“Europe’s energy future is not only about energy efficiency, it’s also about ‘Efficient Energy’”, Assembly of European Regions, 14 April 2011
http://www.aer.eu/en/news/2011/2011041401.html
-“How do European Regions invest for green growth?”, Assembly of European Regions, 12 April 2011
http://www.aer.eu/en/news/2011/2011041202.html
-“Regional Investments in Energy Projects Assembly of European Regions”, Assembly of European Regions, April 2011
http://www.aer.eu/fileadmin/user_upload/Commissions/RegionalPolicies/EventsAndMeetings/2011/energy_days/EN-Report-Energy_investment-8.04.2011.pdf